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保留名(ほりゅうめい、)とは、生物分類学で、新しい研究の成果や命名権に関連する古い文献の発見などによって、ラテン語の分類名(学名)が改訂された後も、旧名を従来通り使用を認める(保留する)ものをいう。''nom. cons.''と略する。 植物学では、種名においては、コムギとトマトのそれだけであるが、属名では千以上の属に保留名が認められている。 == 代替名 == 植物の科名はタイプ属の語幹に-ceaeを加えたものであるが、古くからキク科やイネ科などでは、labia = 唇など、その科の特徴を表す語から科名を作って使っていた。これらの伝統的な名称は、大きなグループばかりであることもあり、代替名 (''nom. alt.'') として使用が認められている。APG植物分類体系では、すべての科でタイプ属から科名をつけることにしているため、代替名の使用機会は減っている。 くちびるばな科(シソ科)、ほもの科(イネ科)、からかさばな科(セリ科)などとして、牧野富太郎は、これらの日本語訳を科名に用いていたことがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「保留名」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Conserved name 」があります。 スポンサード リンク
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